2022レギュラー戦第4戦レポート
BMCスタッフであり、ときどき選手の川口です。
本来、7月31日と8月14日の2日間にわたって行われる、変則2daysだったレギュラートーナメント第4戦。
しかし、Day2直前に関東を通過した台風8号の影響を考慮して、8月14日はキャンセルとなりました。初日の成績が結果になるという、やや不完全燃焼な感は否めませんが、しょうがない、ルールですから。
というわけで、上位入賞した各選手の報告をもとにレポートしていきます。
猛暑を超越する「酷暑」での一戦。
7月31日の霞ヶ浦は晴天無風。
最高気温は35度を記録するという猛暑日。
これに追い討ちをかける無風もあって、体感気温は40度以上。
試合前に「こまめな水分&塩分補給の徹底」をアナウンスしたおかげか、リタイアするメンバーなく終えることができました。
そんな天候もあって、かなりタフコンディションになると予想された今大。
しかし、蓋を開けてみればリミットメイクは9艇。
上位3チームは3kgオーバーでの大接戦という展開。
さすが、BMCメンバー。
そんな状況をものともせず、しっかり釣ってくるんです。
では、5位から順にレポートを紹介していきましょう。
第5位・2,550g 大場高士・平泉康成チーム
Report:大場高士
プラクティスではブレイクに絡むポイントで反応を得ていたものの、直前の情報から、スノヤワラ・妙義での実績がいいことを考慮し、このエリアでリミットを揃えてから本湖のブッシュでシェードを打つ作戦を立てました。
試合当日、まずはスノヤワラのアシへ。
私はフロッグ、平泉さんがノーシンカー・バックスライドでスタート。開始早々に平泉さんに反応があるが、ノセられず、そのまま妙義エリアまで流していくと、平泉さんが950gと290gをヤマセンコー(ノーシンカー)で連続キャッチ!折り返してスノヤワラのアシで私が200gのかわいいバスを3inヤマセンコーのテキサスリグでキャッチして、一応リミットメイク!
その後、作戦通り本湖勝負に出ましたが反応がなく、戻ってスノヤワラの真珠棚でウエイトアップを目指す作戦に変更しました。
途中、妙義のアシで、平泉さんがまたまたヤマセンコーで290gをキャッチ。ボーターとしてはあと1本、290gを超える魚を釣らないと自分の魚をウエイイン出来ないので、諦めずに強めのルアーで真珠棚を攻めましたが釣れたのはデカいナマズのみ…。
そして最後は、「ここでしょ!」というような水通しのいい一級ポイントで、平泉さんが1310gをファットイカでキャッチ! さすがです!! 私も勢いに乗りたかったところですが、そんなに甘くはなく、そのままタイムアップ。結果、ウエイインした魚はすべて、平泉さんの魚となりました。

猛暑の1日でしたが、終始船の上は楽しい雰囲気で、最後まで試合を楽しめました。パートナーの平泉さん、ありがとうございました!ファットイカとヤマセンコー、練習します!
第4位・2,680g 鈴木幹往・市原祥宏チーム
Report:鈴木幹往
連日水温30°超えということもあり、本湖流入をメインに考えプラをしました。
迎えた大会当日の朝、水温が上がる前に本湖の可能性が有りそうなエリアへ。1時間ほど釣ってみましたが反応がなく、本命の流入へ行くことにしました。
まずは園部川へ。しかし水位が低くかったのか座礁して入れず断念。そこで梶無川へ。これが功を奏し、1930gと750gをキャッチ。ルアーはフェイバリットのファットイカでした。フォールさせて着底後、1〜3アクションで食わせるイメージです。カラーは通称ヒマワリ(194-155.ウォーターメロンペッパー/トマトペッパー)。なんでヒマワリ? ま、夏だから、ってことで(笑)。


出典:SMITH
このあと、リミットメイクを目指して移動を繰り返しましたが時間だけが過ぎ、桜川上流域まで上がって行ったもののバラして終了となりました。
幸先いい4位スタートということでDay2も市原さんと力を合わせて頑張りたかったのですが、台風には勝てないということで…。みなさん暑い中、お疲れさまでした。
第3位・3,400g 池谷太郎・鎌田智夢チーム
Report:池谷太郎
ノープラで挑んだ当日は、水温も30度に達する茹だるような暑さで、水通しとシェードを意識して釣る作戦でスタート。朝は本湖南岸の岬周りから釣り始めました。
ベイトっ気もあり、開始20分くらいで1本目の560gをスモラバのスイミングでキャッチし、気持ちを落ち着かせることができたものの、その後は北利根〜常陸利根川最下流まで回りましたがノーバイト。
晴天無風な状況にこのままではヤバい! 流入河川組が多いことは承知の上で大移動を決断し、花室川まで一気に走りました。河口に到着すると見える範囲で3艇の先行者が。しかしこのまま引き返す訳にもいかず、下流から釣り上がることに。
軽めのリグで流していくと何度かバイトを確認でき、サカナは確実にいる! あとは、タイミングを合わせるべく水色を見ながら、シェードの濃い場所を入り直し、4インチヤマセンコーのノーシンカーで仕留めたのが大会ビッグとなる2040g。リミットまであと1本!

風が少し吹いてきたタイミングのラスト1時間を真珠棚に賭け、ドライブビーバー4インチ(フリーリグ)のスイミングに反応したのは800g。入れ替えは叶わなかったものの、なんとかリミットメイクし帰着することが出来ました。
最後に、今回のパートナーは、BMC初参戦の高校生アングラー鎌田君。釣りに対する熱い情熱を感じさせてくれたナイスボーイでした。そんな鎌田くんのコメントをどうぞ。
初めまして鎌田モトムです。
おかっぱりやレンタルボートで釣りをしているうちに、バスボートの本格的なトーナメントにも出てみたいと思うように。しかし、高校生の私にはそのような機会は,なかなかありませんでした。そんななか、私と同じ高校生がBMCで活躍しているのをBasserで知り、思い切ってBMCにアプローチして、今回が初参戦となりました。
そして大会当日,初めてBMCメンバーとお会いするときはとても緊張しましたが、皆さんとてもやさしく接してくださり,溶け込みやすい雰囲気でした。
残念ながら私は試合で釣ることができませんでしたが,勉強になったことや吸収したいと思うことがたくさんあり、とても良い経験になりました。
ボーターの池谷さんや運営の川口さんをはじめ、BMCメンバーの皆様に感謝いたします。
最終戦では私自身も釣れるように頑張ります!
第2位・3510g 清水 綾・菅谷和教チーム
Report:清水 綾
朝から暑い1日だったこともあり、流れのある川を狙おうということで、まずは近くの川から始めました。幸い、オカッパリも先行者もいなくてほぼ独占状態。実は前日にカブで下見に来たら草刈りをしていたのですが、その際に刈られた草が浮いていたのと、その草から出るアクのようなものが出ていたのが懸念材料ではありました。
延々と流していきましたがアタリはなく、ちょっと厳しいかなと思った頃にパートナーの菅谷くんにバイト。キロアップの魚でした。ルアーはドライブビーバー3.5インチ(ゴーストシュリンプ/O.S.P)のテキサスリグ(5g)だったそうです。ボトムから2アクションフォール中軽く重みを感じ、ラインが走ったとのことでした。


出典=O.S.P
最初の川ではその一本のみで、次の川へ。しかし先行者がいたため、入り口付近を少し釣りしただけですぐ移動することにしました。
そこそこ走って3本目の川では奥まで流しましたが、残念ながらバイトはなし。折り返して下る途中でブッシュをB-BUG(ネットベイト)のテキサスリグ(7g)で打ったところ、微妙なバイトながら1500gくらいのいい魚をキャッチ。

この時点でもうあまり時間が残されていませんでしたが、諦めずに釣り下がっていったところ、グリパンのヤマセンコーだったかと思いますが、バイトがあり、釣り上げたところマメサイズのバスでした。とりあえずリミットメイク出来ましたがこれで時間終了。最初の川ではクルーズしている魚っぽかったですが、それ以外はブッシュの魚でした。
そこそこ良いウエイトだったので、勝てるかもと思っていたのですが、残念ながら2位。2日目があるからまあ逆転できるかなと、台風を想定した練習をしていたのですが、あえなく中止に。2位のまま終わってしまいました。
いつもパートナーにはお世話になっており、これもBMCの良さだと思います。
さて、波乱の第4戦を制したのは…
3510gの清水・菅谷チームをかわして優勝を果たしたのは、今井 新・安斎祐一チーム。
3780gで接戦をモノにしました。

そんな今井 新選手のレポートは、別途お届けいたします。
だって、優勝者なんですもの。
そりゃちょっとはもったいぶるってもんです。
というわけで、今回はここまで。
読んでいただき、ありがとうございました。