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この素材だから釣れる?

こんにちは、川村光大郎です。


このたび、BMCホームページにてコラムを書かせてもらうことになりました。

よろしくお願いいたしますm(__)m

オオヤケには話せないここだけのハナシ

とは言いつつ… 弊社(Bottomup)のホームページやルアマガモバイルでも日頃の釣りや開発について綴っておりますので、ここではちょっとオオヤケ?にはお話しにくいテーマにも突っ込んでみたいと思います。


というわけで初回はもう10年以上開発に携わっております、ワームについて。


みなさんにも「これは釣れる!」と心を寄せる信頼のアイテムがいくつかあると思います。たとえばエスケープツイン、ファットイカ、ブルフラット、ウルトラバイブスピードクローなどが代表的でしょうか……


「釣れる」と評されるワーム界のレジェンド。

みなさんが信頼するアイテムの中に、僕が開発したモノが含まれていると幸いです…(^-^;

この素材だから釣れる、のホント

さて、昔からワームでまことしやかに囁かれているのが、「この素材だから釣れる」という類のもの…


これ、どうなんでしょうね?


私見としては、素材は性能を左右するものの、「この素材だから釣れる」という表現は間違っていると思います。


素材は異なれど、それぞれのカテゴリでトップクラスに釣れるワームは先述したアイテムのようにいくつもありますし、シェイプや釣り方によっても、相性の良い素材は異なるからというのがその理由です。


僕の場合、ワームを開発する過程において、デザインを煮詰めつつ素材も追い込んでいきますが、素材の柔らかさや塩の含有量による比重(さらにボディの上下で比重を分けるなど)によって、アクションが如実に変わることがわかります。


まるで生きているかのごとく艶めかしく動くようにデザインされたシェイプでも、素材が合っていないと、動きが出なかったり、逆に大振りに動きすぎたり、バランスを崩したり…


素材は大事。

これは「秀逸なアクションや水押しを発するシェイプを煮詰めたうえで、その性能を最適に引き出す柔らかさや比重であることが大事」という意味です。


つまり釣れるワームとして長年残っているものは、偶然にせよ必然にせよ、シェイプと素材がベストマッチしているのです。

信頼して使うことは大事だけれど…

話がちょっと逸れますが、かつてワームの開発を始めた頃、「○○○素材にはかなわない」とか、「○○○○○を超えるのはムリ」なんて言われたものです。素材神話やら、絶対定番とされるワームを信じ切ってしまっているんですね。


信頼して使うことは釣果にも繋がりますが、本質に欠く、迷信じみたことがまかり通っていました。


“これまでにないアクションを発し、それがバスの好む質であること”


これを実現できたとき、バスからの反応は驚くほどフレッシュで、釣り負けることはありませんでしたが、最初は身内にすら使ってもらえなかったな~(T_T)


より釣れるアクションやリグを生み出すことは容易ではありませんし、幸いにして生み出せたとしても、初期反応の鋭さは流行るほどに長続きしないのは、作り手として複雑なところ…(^-^;


しかし本当に釣れるものは、初期反応ほどではないにせよ釣れ続くこともまた事実なので、迷うことなく目指すべきところとなります。


すでにあるものを少し良くするくらいならすぐにでも作れますが、見本のないニューアクションを生み出すのは時間がかかるし、閃きにもよるところがあり……


少しでもそのヒントを見つけようと、フィールドに通うことと、運転中も寝る前もトイレでも、シワの少ない脳ミソで思案に暮れるのはクセみたいなものです(^-^;


それでも、釣果の差を生む性能の差を見出してカタチにしバスに問うことこそ、この仕事の醍醐味だと思っております。


ヴァラップスイマーでキャッチした相模湖の56.5cm!!

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